ビットコインに投資するきっかけとなった本
私がビットコインに投資するきっかけとなった本は、加谷珪一さんの『お金は歴史で儲けなさい』です。
『お金持ちの教科書』を書いた著者の方です。
内容を整理していきます。
◆2種類のバブル
①金融商品全般の価格が上昇するバブル(日本のバブル経済)
②イノベーションバブル(2000年前後のネットバブル)
①のバブルは、経済全体としてお金が余っていることが原因とされています。
市中に流れるお金の総量(マネーストック)と株価の動きは超長期的には連動しているようです。
しかし、マネーストックの水準を大きく超えて株価が上昇する時が株バブルです。
「バブルは単なるお金の移動」と筆者は考えています。
現在は国債バブルという見解を示しています。
②のイノベーションバブルですが、歴史的にみると100年以上前に日本や英国で鉄道バブル、1920年代の米国で自動車バブル、2000年前後のネットバブルがあるようです。
イノベーションによって信じられない水準まで株価が上昇し、いずれそのバブルははじける宿命にあります。
しかし、そのイノベーションが本物だとすれば、将来の産業の仕組みを変えるほどの基幹インフラとなる可能性があります。例えばバブルとなったインターネットは現在、社会に必要不可欠なものになっています。
そうなると、異常と思われていた株価も長いスパンでみれば適正価格であったということが結果的に起こるようです。
◆イノベーションバブルで投資すべきタイミング
革新的な技術が登場した時は、下のような手順を踏むそうです。
黎明期(ブームがやってくる前)
↓
バブル期(期待が最高潮だが、まだ技術は高くない)
↓
幻滅期(バブル崩壊。ピークが過ぎて総悲観)
↓
安定期(技術も普及し、基幹インフラになっている)
イノベーションバブルで投資すべきタイミングは、黎明期か幻滅期です。
一番やってはいけないのはバブルのピーク時に投資することです。
私はこのイノベーションバブルの法則を読んでビットコインへの投資を考えました。本の中にビットコインの記述もありました。
2015年のビットコイン価格は3万円程度でした。それ以前に12万円まで膨れ上がって、価格が下がっていた状況です。
私はまだ黎明期の可能性が高いと考え、少額ですが投資に踏み切りました。
今の暗号通貨市場はまだバブル期にいるのか、それとも既に幻滅期に入っているのか判断がつきにくいところです。
ただもう間違いないのは、ブロックチェーン・暗号通貨は将来の基幹インフラを変えるだけのイノベーションであるということです。
あとは、幻滅期に入ったタイミングを見極めることによって、もう一度イノベーションバブルに乗ることができます。
人生の中でイノベーションバブルに乗れることは数回しかないと思うので、このチャンスは逃さないようにしたいと思っています。
「バブルは利用するもの」
という著書の中で一番印象に残った言葉を、過去の歴史を学びながら行動しようと思います。