『これからを稼ごう』-もう人口ボーナス期の国への投資は通用しない-
トムタです。
前の記事に引き続き、『これからを稼ごう ‐仮想通貨と未来のお金の話‐』に関しての記事を書きたいと思います。
堀江さんによる暗号通貨の著書であり、監修はあの大石哲之さんです。
内容はこちらの記事にまとめました。
この記事では、本の中で「人口ボーナス期の国への投資は今後通用しない」と書かれていたので少し考えていきます。
私は今まで投資や経済の本を読んできて、
人口増 → GDP増 → 株価上昇
という法則は単純ですが、長期的にはほぼ間違いないと考えてきました。
人口が増加する限り、経済活動は大きくなり、それに連動するように株価も長期的には上昇します。
日本は戦後のベビーブームによる人口爆発によって人口ボーナス期を迎え、一時はGDP世界2位になった過去もあります。
日本が急成長を遂げた要因は「勤勉だから」とか「器用だから」とか色々な言説がありますが、人口爆発による内需の拡大が一番だと思います。
だから、日本の次は中国、次は東南アジア、その次はアフリカだと予想されてきました。これはいわゆる人口ボーナス期の国への投資法です。
将来予測の中で、人口動態の予測はかなり精度が高いので、人口ボーナス期の国への投資法というのは長期的にみると正しい選択と言えると思います。
しかし、堀江さんはもうこの投資法は通用しないといいます。
「子供は労働力の確保、将来への投資」という側面が薄れてくると予想されています。
楽しみとしての子育てに関しても、先進国・途上国問わずスマホの普及による良質なエンタメがあるので、薄れていくのではないかと予想されています。
なるほど!
全然僕にはそんな発想がなかったです。
そもそも途上国で子供を多く産むことに関して、避妊具の普及率の低さが原因で、子育てにかかる費用の計算はしていないのかと思っていました。
でも確かに途上国の子供は小さいうちからガンガン働いていますね。
世界中で少しずつ豊かになっていっているので、今までのような人口ボーナスは期待できなくなっているという論理は納得しました。
人口ボーナスに投資していればほぼ勝ちパターンでしたからね。
投資というサバイバルの中で、単純な正解があることに疑問を抱く必要があると考えさせられました。
あと、本文には書かれていませんが、人口ボーナスの国の企業の売上を、グローバル企業が奪っていくので今までのように単純ではないというのもあるかもしれません。
現在、世界中で金余りの状態になっています。
この大量のマネーが暗号通貨に流入してくる可能性は大いにあると思っています。
もはや暗号通貨になると、国という単位が意味をなさなくなるのが面白いところですね。
個人的には、堅くアメリカに投資をしながら、暗号通貨で攻めていくというスタイルで今後数年間は考えています。
先進国で唯一人口増が予測されていて、グローバル企業をたくさん抱えており、イノベーションが起きやすい環境にあるアメリカは強いと思っています。
そして、暗号通貨という新しいアセットが誕生する瞬間に生きているので、このチャンスを逃さないようにしたいと思っています。