『ブロックチェーンの描く未来』読書メモ
GincoのCEO森川夢佑斗さんの『ブロックチェーンの描く未来』を読みました。
暗号通貨・ブロックチェーン系の本を読むのはこれで15冊目くらいになります。今まで読んだ本もブログで整理しなきゃと思っています。
分かりやすい言い回しが多く、理解が深まった本でした。
僕が今まで読んできた本に書かれていない内容(Web3.0やDapps,ブロックチェーンのレイヤー構造)が記されていたので、買った価値がありました。
ブロックチェーンなどの世界は特にスピードが速いので、ブログやTwitterの情報からかなりの時間差があって書籍として出版されます。
Twitterなども有益な情報も多いのですが、断片的なので頭が整理できないこともあります。
時間差はあれど、こうして書籍として体系的にまとめてもらえると個人的には理解が深まりありがたいです。
以下、整理のためメモとして使います。
勉強になった4章の「ウェブと非中央集権」に絞ります。
◆Web3.0の概要
→インタネット黎明期。静的なテキストサイト
→現在。通信速度改善。モバイルデバイス。インタラクティブなコンテンツ。GAFAなどの巨大なプラットフォーム企業。
Web3.0
→非中央集権化。様々なプラットフォームが多層的に重なる世界。データ自体に価値。現実世界と情報世界が同じ法則に近づく。
正直、Web3.0の世界を具体的にイメージできるレベルにはないですが、ぼんやりと見えてきたような気がしました。
特に、現実世界でできることを情報世界(インターネットの世界)でできるようにする取り組みという表現が理解しやすかったです。
例として、現実ではお金を手渡しできるのに、インターネットでは時間がかかること。紙の本は貸せるのに、電子書籍は貸せないといった例を挙げています。
◆ブロックチェーンのレイヤー構造
P2P Protocol(レイヤー0)
→P2P通信によるデータ送受信・伝播
これより上はOSI参照モデルにおけるアプリケーション層。
Consensus Protocol(レイヤー1)
→合意形成とデータ記録の基本システム
Pow,PoS,PoI,BFT
Virtual Machine(レイヤー1.5)
→プログラムの実行マシン&実装言語
EVM,Solidity
Data scaling(レイヤー2.0)
→プラットフォームの処理性能を拡張
LN,Plasma
Basement Dapps(レイヤー2.5)
→プラットフォーム内の基本機能を提供する
Golem,storj,Gnosis
Interoperable Dapps(レイヤー3.0)
→プラットフォーム内外の相互運用性を高める
uPort,0x
Service Dapps(レイヤー3.5)
→プラットフォームを活用した様々なサービス
ゲーム、SNS
Blockchain Interface(レイヤー4.0)
→ユーザーがサービスを利用できるようにする
ウォレット、ブラウザ
技術に詳しい方々でさえ、開発スピードが早すぎて情報を追いきれていないという発言をよく見かけるので、自分のような初心者はまず大枠を掴むのが大事だと思ってます。
このようにレイヤー構造が整理された本はありがたかったです。
非エンジニアでもコツコツ学習して、これからの時代の変化を理解できるようにしたいです!